米澤 穂信 著『王とサーカス』読了


読んでいるときは色々考えましたが、
結果面白かったと思います。


読後感がビターというのは米澤さんの著書らしいですね。


今回読みながら考えていたことがあって、
序盤で躓きかけたんですね、
というのも主人公の心象風景が、
詳しく描写されているようでよくわからなかったから。


具体的には、
旅行記の下調べがてらの休暇みたいな旅先で事件遭遇したときって、
ジャーナリストだからという理由だけですぐ取材に!
ってなるんですかね…


まぁなる人もいるかもしれないけど…
なんかそういう強い行動原理みたいのが見えなかったな。
わたしには新聞社を辞めて、フリーになって、
月刊誌に旅行記の記事を書こうとしていいる人の行動にはとても取れませんでした。
少し記載はありましたが少なくともお金(と今後の仕事のため)ではリスクが釣り合ってない。
その間を埋めるものが見えてこないなぁ、
と思いながら読んでいました。


ただ物語が進むと話の中心に
ジャーナリズムに対する主人公の葛藤が見えてきます。
でもそうか!まんまとリードされてたのか!という感じにはならず。
そのまま終わりました。


なんでこんなことを長々と書いたかというと、
わたしはこのように登場人物との考え方に決定的な齟齬が生まれた場合、
基本的に読むのがつらいからです。


今回の場合、序盤にこのまま進んだらつらいなと思っていました、
結果的にはそのまま行かなかったのでそうでもなかってのですが、
最後までつかめない感じが拭えなかったです。


たまにそれはちょっと…といったまま進む話もあって、
完全にしらけてしまうこともあります。
まぁその場合作者と合わなかったということなんですが。


割と突飛な展開も事件も行動も、
こいつだったらやりそうだなと思えればすんなり読めますが、
大したことじゃないようにみえても根本的なところで納得できないと、
読んでいてあまり気持ち良くない。


別にいいんですよ、
こいつは頭がおかしいからこんなことするんだよでも。
ちゃんと組立てようとした上でそういう齟齬が起きると、
うーん、気持ち悪くなります。



最初に書いていますが『王とサーカス』面白かったです。
この本というより違和感があると読みづらいよね、
という話でした。
(ホントは評判が良くて読んだらそれはちょっと…
 という作品が過去にあるんですが、例を挙げるのもなんなので…)




サーカスと聞くと、今は


a flood of circle / フェルディナン・グリフォン・サーカス
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / エレクトリックサーカス


がパッと思い浮かんだんですが(afocとThe Birthdayの新譜を聴いているので)
やっぱりこの曲にします。



The Birthday / ピアノ



冬を感じる名曲です。


寒くなってきましたね。
わたしのすきな季節です。


ではまた。